庭園のご紹介

蔵王の巨石と三十種千本の樹木をふんだんに使った池泉回遊式庭園

洗心庵の特徴の一つに樹間に配置された数多くの石造美術品があります。
室町期作といわれる佐渡の野仏や石灯籠等多岐にわたっています。

石造美術品案内

①「不老門」石柱

「不老門」石柱

戦後に二十五・六年ごろまでワカモト製薬を創設した長尾欣也氏の庭園にあった瀬戸の御影石で、先端が兜巾のようになっているのが特徴。

②御所円筒形守柱

御所円筒形守柱

明治の元勲田中光顕伯爵が明治天皇から拝領されたもので十六弁の菊の御紋が入っている。京都御所にあったもので、京都・白川の石を使っている。

③小林風五句碑

小林風五句碑

風五は山形の代表的な俳人で、薬種、呉服、小間物を商った江戸中期の豪商。「夜や更けておほろの中に松の声」文政六年癸七月二十一日と刻まれている。

④佐渡相川野仏

佐渡相川野仏

いまは廃寺となった佐渡相川の浄土宗大迎寺跡から、日本芸術院会員蓮田修君郎氏が発見した地蔵如来。室町期の造型。

⑤太閤朝鮮燈籠

太閤朝鮮燈籠

豊臣秀吉の命により朝鮮から大阪城に収集されたといういわれのある燈籠。火袋に六地蔵の彫刻があしらわれている。